鉄道技術

2022年2月16日 (水)

【JR西日本】特急『やくも』新型車両 273系に関する技術的考察

JR西日本は、岡山~出雲市間の特急『やくも』に、新型車両273系を投入することを発表しました。
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/220216_03_yakumo.pdf

注目していた車体傾斜方式ですが、車上式の制御付自然振子となりました。


2017年に、JR四国8600系が伯備線への入線試験を行ったことから、保守が楽な
空気ばね式車体傾斜方式の採用も検討していたことは確かでしょうが、想像するに
以下の理由で、空気ばね式を諦めたのではないかと思います。

  1. 予讃線よりも線形が厳しく、電車のエネルギー的・艤装的な余裕をもってしても、
    圧縮空気の供給が不足する。
  2. 空気ばね式は車体傾斜制御に微妙な調整が必要であり、長年にわたって
    データを積み上げ、乗り心地の向上を図ってきたJR四国と比べて、準備期間が短い。

車上式の傾斜制御には、恐らく広島地区に導入したD-TASか、和歌山線に導入工事中の
無線式保安システムの技術を応用するのでしょう。もしかしたら伯備線にも、いずれかの
システムを導入するのかも知れません。

新型車両イメージを見る限り、パンタグラフはJR四国8000系・8600系電車と違って、
固定式となるように見えます。
381系に合わせて既に地上側で対応済みですから、
当然と言えば当然ですね。

また製造が川崎車両とのことで、8600系電車や2700系気動車との共通要素も
多くなりそうな気がします。