新潟国際アニメーション映画祭(その2)
新潟国際アニメーション映画祭、4日目と5日目の参加報告です。
(2日目、3日目はこちら)
4日目(3月20日)
コンペティション部門
『オパール』
監督:Alain Bidard [2021年、マルティニーク(フランス)]
マルティニークというのは聞いた事がなかったですが、カリブ海に浮かぶ島で、フランスの海外県だそうです。
重たいテーマを扱った作品。最後の最後で、訳が分かる。
フォーラム
『海外における日本のマンガ・アニメの価値づけの状況』
この日の予定は2プログラムだけだったので、次の上映までの時間に、ちょっと覗いてみました。
大学の講義室で開催されましたが、ほぼ満席の盛況。
プログラムディレクターの数土さんが基調報告的なお話をされている途中で、残念ながら時間切れ。
最後まで話を聞いてみたかったところですが、最初の方だけでもこの映画祭の目的・狙いが
理解できたような気がします。
コンペティション部門
『ネズミたちは天国にいる』
監督:Denisa Grimmová / Jan Bubeníček (2021年、チェコ/フランス/ポーランド/スロバキア)
キツネとネズミという、天敵同士のバディもの。チェコの人形アニメの伝統は、健在です。
この日の、コンペティション監督のトークは、『オパール』の Alain Bidard監督。
フランスの植民地であるが故の、制作の苦労、課題の発見などについて多くを語ってくれました。
5日目(3月21日)
この日は予定の上映が午後からだったので、急遽チケットを買って、午前中のイベントに参加しました。
会場はクロスパル新潟。生涯学習センターのホールです。
椅子は市民プラザより相当良いけれど、スクリーンが小さく、遮光も甘いのが難点。
イベント
『こま撮りえいが こまねこ』 監督トーク付き
合田監督はNHK『どーも君』の作者でもあり、プロデューサーさんと共に、ほぼ掛け合い漫才。
作品作りにプロデューサーって大事だなと言うのを再確認しました。
終了後に「プロデューサーが監督をアニメートしているみたいですね」と声を掛けたら、
「なかなか動かなくて、アニメートするのが大変です」と返ってきました。
市民プラザに戻って、午後の上映。
コンペティション部門
劇場版『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』
監督:牧原亮太郎 (2022年、日本)
コンペティション部門で唯一の日本作品。
Netflixで5話に分けて配信している作品の映画版。
かなり悲劇的な内容の物語ですが、映像も音響も素晴らしい。
配信ではなく、大きなスクリーンで音響設備も整った映画館で見るべき作品です。
コンペティション部門
『ユニコーン・ウォーズ』
監督:Alberto Vázquez (2022年、スペイン/フランス)
かわいいクマさんたちが主役の動物アニメ。ユニコーンや、ウサギ、ネズミなども登場しますが、
それに騙されてはいけない。
写真は、上映前に挨拶したプロデューサーさん(左は通訳さん)
この日の、コンペティション作品の監督トークは、劇場版『ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン』の牧原監督。
今回はビルの前のオープンスペースが会場のため、前を走るバスや車の音がちょっと騒がしい。
劇中の歌の歌詞には意味があるのか? 架空の言葉ではないのか?と質問したら、
ちゃんと歌詞に意味があって、ラテン語で歌っていたそうです。
(続く)
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