新潟国際アニメーション映画祭(その1)
2023年3月17日から22日まで開催された『新潟国際アニメーション映画祭』に行ってきました。
目標は、「コンペティション作品は全部見る」 2日目から最終日の午後まで、作品を見ました。
上映会場は、メイン会場の新潟市民プラザでしたが、座席が収納式階段座席のため、座面や背もたれの角度が良くなく、しかも前の座席ではスクリーンがかなり上にあるため、腰やお尻にかなり負担が掛かりました。但し画質や音響は良好!
2日目(3月18日)
長編コンペティション部門
『四つの悪夢』
監督:Rosto (2020年、オランダ/フランス)
一番最初から、なかなかの映像を見せてもらいました。ハードロックに乗せて、結構おどろおどろしい映像が展開する。でも監督は芸術家、音楽家であり映像監督であると言う事で、結構面白く見る事ができました。
長編コンペティション部門
『森での出来事』
監督:Eric Power (2021年、アメリカ)
紙の質感を生かした切紙アニメ。主人公が、あまり考える事なく一歩を踏み出してしまって、それで物語が展開して行く。日米の文化の違いを考えさせられる作品でもありました。
長編コンペティション部門
『カムサ・忘却の井戸』
監督:Vinom (2022年、アルジェリア)
アルジェリア初の長編アニメーション作品。輪廻を断ち切ろうとしていたと思ったらそうでなかったり、味方だと思っていたら…と、日本人の感覚では?も多かったけど、映像は綺麗でした。
ただ、ちょっと長すぎ。3割くらい切り詰めたら、物語もよく分かって、見やすい作品になったのでは?
イベント
『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』 片渕監督トーク付き
注意事項が「スクリーンに投影されるパソコン画面だけは撮影禁止」だけだったのは、こう言うイベントとしては珍しい。
次回作についての話が主になるかと思いましたが、『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の話が中心でした。
最初はトークショーの後に上映と聞こえていましたが、急遽上映を先に変更。そりゃそうですな。トークショーだけで帰ってしまう人が続出しそうだから。
終了は23時近くで、宿がすぐ近く(歩いて3分ほど)で良かったです。
3日目(3月19日)
長編コンペティション部門
『愛しのクノール』
監督:Mascha Halberstad (2022年、オランダ)
子豚を中心にしたドタバタコメディ。オナラとウンチという、小さな子供が喜ぶネタが満載。話もよくまとまっています。日本での劇場公開が決定したそうです。
世界の潮流部門
『明るいほうへ 7作品』
監督:陳 晨/趙 易/蘭 茜雅/兪 昆/劉 毛寧/李 念澤/劉 高翔 (2021年、中国)
絵本を元に、現代中国の「愛」をテーマに描く、7作品の短編のオムニバス。こう言う形で公開するのはともかく、長編の映画祭に応募するのはちょっと違うんじゃないか、個別の短編作品として映画祭に出した方が良いんじゃないかと思いました。
長編コンペティション部門
『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』
監督:Amandine Fredon / Benjamin Massoubre (2022年、フランス)
元のペン画に淡い色彩を付けて、上手くアニメートしている。なんか見た画だなと思ったら、後の監督トークで『となりの山田くん』の影響を受けてます、と。これも国内での公開が決定したそうです。私としては、グランプリを授与したかった作品。
長編コンペティション部門
『めくらやなぎと眠る女』
監督:Pierre Földes (2022年、フランス/カナダ/オランダ/ルクセンブルク)
村上春樹の、いくつかの短編小説を元に、東日本大震災直後の東京を舞台に描いた作品。本国では、上映当日が封切りだったとかで、監督さんの代わりにプロデューサーさんが来場していました。
上映が済んだら、万代橋を渡って、新潟日報メディアシップに移動。『プチ・ニコラ パリがくれた幸せ』の、Amandine Fredon監督と Benjamin Massoubre 監督のトークイベントに参加です。
入場無料なのに、観客は30名くらいか。会場を分散しているので仕方ないけど、ちょっともったいない感じ。
(続く)
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